薬師寺天膳という存在

物語も終盤へと差し掛かっていくことになり、十人衆も残り僅かとなっていく中で異様な存在が一人います。序盤と中盤、さらに終盤においてもその身が一度は地に落ちたと思われていながら決して朽ち果てることなく、何事もなかったかのように立ちはだかる作中一の不気味な存在でもある『薬師寺天膳』の存在でしょう。伊賀において副頭領としてお幻亡き後は朧を差し置いて実質総代として甲賀との戦いを仕掛けていくことになります。私は物語が進むにつれて点膳ほど気味の悪い存在はいないぁと思いながら見ていました、あまつさえ作中では朧と無理やり体を重ねようとまでするという外道めいたことをしようとまでする、手段を選ばない男となっています。

実際に約定がなくなったことで甲賀と伊賀の戦いを率先して激化へと誘っていくことを仕向けたのも天膳であり、天膳はただ甲賀と伊賀の両方が互いに力尽きるまで戦わせることを目的に戦いを混沌へといざなっていくのです。しかし作中では不意を突かれて倒れることがあります、序盤においては地虫の槍攻撃に乗る喉を貫通したこと、中盤においては刑部の背後から忍び寄った絞殺によって、更にその後豹馬の瞳術によって無理やり自決へと誘われるなど物語上では三度確かに死んだと思われる描写となっていますが、そのどれをとっても少し経てば何事もなかったかのように復活して現れるのです。そんな天膳が持っている忍術としての能力とは『不死』であり、どのようなことがあっても死ぬ事はなくまた老いることもないため伊賀においてもその異質な存在に不気味なものを感じさせていたのでした。

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そんな天膳の存在に一人疑惑の念を持っていたのが朧の養祖母でもあるお幻だった。天膳はお幻が若かりし頃から伊賀の里に存在していることもあって旧知となっていたが、時折その行動に対してどこか腑に落ちないことを人知れず抱いていたのです。不戦の約定が解かれる前、お幻は朧に対して天膳にだけは注意しろと言伝を残していたのです。そのことは朧自信も心に止めて覚えていたのですが、お幻の持っていた予想は大まかにその的を射ていたのです。

作中における弾正とお幻がどうしようもない仲違いをすることになってしまった天正伊賀の乱の乱において、その戦いを裏で引き起こすために天膳は暗躍をしていたのです。戦いの最中に天膳の姿を見ることがなかったため、お幻は戦いの後に瀕死の状態となりながらもしやと考えていたのです。お幻に気づかれていないと高を括り、朧の存在を軽んじていたために天膳は後に自らの詰めの甘さを露呈することになってしまうのです。

先に確信だけを述べてしまうと、すべての発端となった骨肉とも呼べる争いを作り出した張本人は、この天膳だったのです。しかしこの天膳もまたその残酷な世界によって切り離された存在であることが物語の終盤に明らかになります。

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生まれることのなかった存在

では何故こうも甲賀に対して強い執念を思わせる復讐心を持っていたのかというと、それは彼の出自に関係しているのです。天膳は伊賀のとある女性から生まれることになったのですが、出産直前ともいえるお腹に宿っているときに、母体と共に殺されてしまうのです。その際に生まれることが出来ないまま地獄を味わわされることになった甲賀への憎しみから、その魂が憎しみへと具現化してそれを糧にしたことで薬師寺天膳という一つの物体が誕生したのです。天膳は人間の形をしているが、ほとんど人間ではない人外の生き物だったと私は見ています。

ただ甲賀への復讐を成就として200年近くもの間年を取ることもなく、そして甲賀を滅ぼすことを原動力として自身の復讐を果たすために伊賀そのものも利用して行くようになるのです。その復讐も後一歩のところまで追い詰めることに成功するも、最期は朧からの反撃を受けてしまったことで彼の恨みに満ちた生涯は果たされぬまま潰えてしまうのです。全てにおいて地獄の業を背負っていた天膳は解放されるために、そしてひたすら伊賀のために邁進して行こうとするのですが結果的に両陣営共に苦しめることになったため、彼が最終的にすべての黒幕であり悪役として描かれています。私としては天膳も無用な争いの被害者であり、そんな結果として生まれることになってしまった天膳という存在をただ嘆くようなもののように感じます。

けれど天膳亡き後でも、それですべてに終止符が打たれることはなく最終局面へといざなわれるのです。

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